研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不活動性疼痛の存在が初めて報告されたのは約20年前であり,以後,基礎・臨床研究の双方で不活動性疼痛の病態や発生メカニズムの解明が進み,その存在は疼痛医学領域では周知の事実となった.特に骨格筋に発生する不活動性筋痛の知見は申請者が近年報告したものであり(Oga S, et al.: Muscle Nerve 61, 2020),そのメカニズムに基づいた介入戦略を考案し,得られた本研究成果は学術的意義が高いといえる.また,不活動性筋痛に対する有効な介入戦略は確立されていないため,不活動性筋痛に苦しむ患者に対する新たなリハビリテーション戦略を提供するという観点からも社会的意義が高いと考える.
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