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2022 年度 実施状況報告書

高齢者におけるビタミンB12不足の成因・その健康影響・摂取必要量に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K23303
研究機関大阪樟蔭女子大学

研究代表者

青 未空  大阪樟蔭女子大学, 健康栄養学部, 講師 (10880130)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2024-03-31
キーワードビタミンB12 / 萎縮性胃炎 / 食事摂取基準 / 高齢者 / 水溶性ビタミン
研究実績の概要

新型コロナウイルスの影響によって、研究を開始することができず、開始時期が遅れた。感染が拡大している時期は、共同研究先との打ち合わせを進めていた。
また、新型コロナウイルスの影響で研究が開始できない間に、本研究テーマであるビタミンB12についての知見を深めた。ビタミンB12は、体内での吸収経路が非常に複雑なビタミンであり、この点が本研究のテーマである萎縮性胃炎との関係において最も重要な点である。そこで、これに関連する最新のトピックスについて、海外からの報告状況も含めて調べた。さらに、我が国における水溶性ビタミン研究の普及の観点から、この内容を学術雑誌に総説として3本投稿し、全て採択された。具体的には、安定同位体標識ビタミンB12を用いたビタミンB12の新規吸収試験について、ビタミンB12の経口療法の臨床的有用性について、亜酸化窒素(笑気)とビタミンB12について述べた。これらの内容は、いずれも海外からの報告はあるものの、我が国では注目されていない内容であり、本研究を進めるに当たっても意義のある報告となった。
2022年秋以降、共同研究先と具体的な打ち合わせを進めた。その後、共同研究先スタッフの新型コロナウイルス罹患で研究が再度中断したが、2023年3月に当初の予定通りの内容で研究を開始した。現在は、順調に研究対象者を増やして研究を進めている段階である。なお、2023年秋には、予定している対象者数に達する目途が立っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響で開始できない状況であった。開始直前に共同研究先(病院)のスタッフの新型コロナウイルス感染により、研究が中断したこともあり、開始がさらに遅れた。しかし、その後、予定していた内容で研究を開始している。

今後の研究の推進方策

2023年3月に実際のデータ収集を開始し、1か月に5~20名程度ずつ研究対象者を増やしていく。最終的には、2023年12月までに50~100名程度の研究対象者のデータを収集する予定である。収集した血液検査データと胃カメラ所見について統計解析を行い、主にビタミンB12と萎縮性胃炎との関連について検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響で研究を開始できず、開始時期が遅れたため次年度使用額が生じた。
2023年度は、予定していた内容で研究が開始しているため、研究対象者の血液検査費用、アンケート等の配布物の準備にかかる費用、その他に研究成果発表のために参加する対面開催される学会への旅費、成果発表として公表する論文投稿にかかる費用など、申請時の計画に基づいて使用する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 安定同位体標識ビタミンB12を用いた,ビタミンB12の新規吸収試験2022

    • 著者名/発表者名
      青 未空, 田中 清
    • 雑誌名

      ビタミン

      巻: 96 ページ: 322-324

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ビタミンB12の経口療法の臨床的有用性2022

    • 著者名/発表者名
      青 未空, 田中 清
    • 雑誌名

      ビタミン

      巻: 96 ページ: 441-443

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 亜酸化窒素(笑気)とビタミン B122022

    • 著者名/発表者名
      青 未空, 田中 清
    • 雑誌名

      ビタミン

      巻: 96 ページ: 525-528

    • 査読あり
  • [学会発表] Thiamin insufficiency as a risk for heart failure.2022

    • 著者名/発表者名
      Ao M, Tanaka K.
    • 学会等名
      22nd International Congress of Nutrition
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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