研究課題
研究活動スタート支援
本研究では,人と抱擁ができるロボットMoffulyを使って,ロボットによる抱擁動作でユーザに安心感を与えるシステムの確立を行った.具体的には,抱擁しながらユーザの頭部を撫でる動作が安心感を与えることに有効であることが確認できた.また,成人のユーザは性別問わず様々な抱擁動作が受け入れられたが,就学前の児童は,頭部を撫でる動作や背中を抱きしめる動作が受け入れられることが確認できた.
ヒューマンロボットインタラクション
本研究成果は,3つの点で学術的意義がある.まず1つ目は,人-ロボット間の抱擁において頭を撫でる動作が有効であったこと.2つ目は,その抱擁動作は求められる状況が限定されていること.3つ目は,体験するユーザが成人と児童など異なる場合では,求められる抱擁動作が一致しないことである.これらの成果は,保育園や介護施設などで接触インタラクションを行うデバイスの開発をするための設計指針示した点で社会的意義がある.