研究実績の概要 |
本研究は窒素およびリン化合物の同時除去を目指した閉鎖循環型養殖システムを開発した。具体的な成果は水槽水中のアンモニア・亜硝酸および硝酸性窒素を高効率に除去することが可能となり、魚にとって安全で生存できる環境を保つことができた。飼育水槽水のアンモニア対窒素濃度,亜硝酸対窒素濃度,及び硝酸対窒素濃度の平均はそれぞれ0.10±0.04 mg-N/L, 0.14±0.02 mg-N/L, 9.00±1.00 mg-N/Lであり, 目標値を満たした. 水槽内のリン濃度は平均17.8±0.76 mg-P/Lであった。 OSPは飼育水に浸漬させることでリン吸着が確認されたが、リンの吸着量は微量のため水槽内のリン濃度を低減させるために運転条件及びシステムの改善が必要と考えらるる。
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