研究課題
本研究は歴史的典籍・史料に基づいた国際的な規模での共同研究を行い、18-19世紀の日本古典復興の実態を捉えて歴史的に評価し、議論を重ねて、現代における古典復興の意義を考察することを目標とした。最終年度の本年度は、研究成果報告書としての内容を備える2冊の書籍を刊行した。ひとつは2023年2月に開催した国際シンポジウム「古典の再生」の書籍化で、シンポジウムに発表者・ディスカサント・司会として参加した23名全員が寄稿した『古典の再生』(盛田帝子編、文学通信、2024年)である。シンポジウムでの議論を承け、さらに深く問題点を掘り下げ、次代に繋げる古典の可能性を拓く一冊となった。もうひとつは、『江戸の王朝文化復興 ホノルル美術館所蔵レイン文庫『十番虫合絵巻』を読む』(盛田帝子/ロバート・ヒューイ編、文学通信、2024年)である。ヒューイ教授をリーダーとするハワイ大学マノア校と科研メンバーとの13回にわたる国際共同研究会の成果として、影印・校訂本文・注釈・現代語訳や考察を収めた。本書に関連して、研究代表者と研究分担者2名で注釈検討会を昨年度に続いて計13回行い、2023年9月には、ホノルル美術館において原本の再調査を実施、また9月15日にはハワイ大学マノア校において同大学との共催で、国際ワークショップ“A Match of Crickets in Ten Rounds of Verse and Image”を行い、議論を深めた。また、「十番虫合絵巻」については、WEBサイトhttps://juban-mushi-awase.dhii.jp/で、校訂本文・現代語訳・英訳などをTEI準拠テキストとIIIF画像を連携させつつ表示した。代表者は、本課題研究に関わる論文を3本発表し、国際学会を含む学会発表・講演を5本行った。研究分担者・研究協力者も別記の通り本研究に関わる多くの実績を上げている。
すべて 2024 2023 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (24件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (29件) (うち国際学会 21件、 招待講演 13件) 図書 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
江戸の王朝文化復興 ホノルル美術館所蔵レイン文庫『十番虫合絵巻』を読む
巻: 書籍 ページ: 130ー149
古典の再生
巻: 書籍 ページ: 49-78
巻: 書籍 ページ: 361-376
巻: 書籍 ページ: 265-285
巻: 書籍 ページ: 190-192
印度学仏教学研究
巻: 72(2) ページ: pp. 725-730
巻: 書籍 ページ: 163-171
巻: 書籍 ページ: 407-415
巻: 書籍 ページ: 186-189
巻: 書籍 ページ: 172-179
巻: 書籍 ページ: 385-397
巻: 書籍 ページ: 79-90
The Heian Culture Revival n Edo(江戸の王朝文化復興)
巻: 書籍 ページ: 98-99
The Heian Culture Revival in Edo(江戸の王朝文化復興)
巻: 書籍 ページ: 105-112
巻: 書籍 ページ: 416-438
京都御苑NEWS
巻: 158 ページ: 1-2
上方文藝研究
巻: 20 ページ: 5-12
共振するデジタル人文学とデジタルアーカイブ
巻: 書籍 ページ: 25-52
中国出土資料研究
巻: 書籍 ページ: 41-64
じんもんこん2023論文集
巻: 2023 ページ: 183-190
巻: 2023 ページ: 99-104
Late Hokusai: Society, Thought, Technique, Legacy (Timothy Clark, ed. The British Museum Press)
巻: ー ページ: 113~121
10.48582/2xpe-hg29
日本文学
巻: 72 ページ: 26-34
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻: 2023-CH-132号7巻 ページ: 1-4
https://juban-mushi-awase.dhii.jp/