研究課題/領域番号 |
20KK0037
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
泉 貴子 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (00790354)
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研究分担者 |
安部 美和 熊本大学, 熊本創生推進機構, 准教授 (40619805)
藤田 久美子 特定非営利活動法人 国際斜面災害研究機構, 執行部, 研究推進員 (00637069)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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キーワード | オールハザード / Natech / パンデミック / 人的災害 |
研究実績の概要 |
2020年10月に開始となったが、新型コロナ感染のため、2021年初めに予定していたインドネシア・マレーシアでの海外調査・研究が実施できなかった。また、2021年3月には、国内における学術・NGOなどの防災関係者との会議・意見交換も開催予定であったが、新型コロナの影響により延期となった。このワークショップでは、国内の自然災害以外の「災害」研究者 ‐パンデミック、産業災害、サイバー災害などの専門家‐に、研究成果の共有や現在の課題を指摘いただき、今後、協力・連携できる分野等を議論する予定である。また、海外からも国連、NGO、ASEAN、学術などからオンラインで参加いただき、アカデミアへの期待などアドバイスを頂く予定にしている。 また、オンライン会議にて、分担者等と今年の活動計画、今後の実施予定などについて定期的に協議している。今後は、まずは国内のNatech事例(熊本、岡山、東北・関西地域など)や歴史について、情報収集とヒアリングを基に論文にまとめる予定である。同時に、インドネシアやマレーシアの事例も収集し、それぞれの事例の際の対応や課題についてまとめる予定である。 また、国内外(熊本、アメリカ、フィリピン、インド)において、COVID-19とその他の災害が同時に発生した場合の人々の避難行動への影響やCOVID-19の今後の災害への備えについての意識変化などについてアンケート調査を実施した。その結果について、国や地域での比較分析なども含め、論文執筆に取り掛かる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定では、2021年の2月にインドネシア・マレーシアにおいて、現地調査等を実施する予定であったが、新型コロナ感染流行のため、渡航が困難な状況となっている。そのため、現地とはオンラインで今後の予定や情報収集に関する意見交換や議論を行っている。国内でも11月にオールハザード型防災についてすでに研究を行っている。また関心のある研究者はNPO関係者とワークショップを開催する予定であったが、国内でも感染拡大のため3月に延期としたが、そちらもやはり感染拡大のため、4月以降の新年度に延期することとした。
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今後の研究の推進方策 |
現在のところ、新型コロナ感染流行のため、現地調査の可能な時期などについては全く未定となっている。そこで、7月に国内でオールハザードもしくはNatech等の研究を行っている研究者やNPO関係者とともに、仙台でワークショップを開催し、自然災害をはじめとし、パンデミック、サイバー、Natech, 産業災害などの様々な事例について情報共有し、学術としてどのような貢献ができるかについて議論を行う予定である。また、国内、インドネシア、マレーシアの特にこれまでのNatech事例について、本研究の分担者と共同研究者とともに情報収集と論文執筆の準備を行っている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染の影響により、2021年初めに予定していた海外調査・研究の実施ができず、その旅費や滞在費を繰り越すこととなった。2021年度に新型コロナ感染の状況が改善され、海外渡航が可能となった時点で、インドネシア・マレーシアでの海外調査・研究を予定どおり実施したいと考えている。
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