研究課題/領域番号 |
20KK0049
|
研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
鈴木 直樹 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60375590)
|
研究分担者 |
安部 久貴 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40634556)
大熊 誠二 帝京大学, 医療技術学部, 助教 (00848559)
村瀬 浩二 和歌山大学, 教育学部, 教授 (90586041)
中島 寿宏 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10611535)
|
研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2025-03-31
|
キーワード | Virtual School / オンライン体育 / 遠隔体育 / カリキュラム / スタンダード / 国際共同研究 |
研究実績の概要 |
本研究全体の目的は、Virtual Schoolにおける体育カリキュラム開発とその検証にある。その実現を目指し、4つの研究の目的から構成されている。第一に、持続可能な社会を支える世界市民を育成する上で、学校教育が育むべき資質・能力を明確にすることである。第二に、体育の存在論・認識論を明確にした上で、グローバルな体育実践として各国が共通認識を持ちつつ、各文化的文脈の特徴を生かしながら体育指導を展開するための基盤となる体育のグローバル・スタンダードを策定することである。第三に、「個別最適化された学び」を保証する為の指導の一形態として遠隔体育のシステムを整備し、これを活用してグローバル・スタンダードを保障する体育カリキュラムを開発することである。そして 、第四に、このカリキュラムに基づいた遠隔体育を実証的に研究し、成果と課題を明らかにしていくことである。これらを総合し、研究をまとめていく。2021年度については、2020年度に実施できなかった内容に取り組むことを計画した。それは、共同研究者と共に、世界各国を訪問し、体育カリキュラムを整理すると共に、それらが具体的にどのように実践され、成果と課題は何かを明らかにすることから、グローバル・スタンダード策定の為の基礎的資料を収集することであった。そこで、アフリカ大陸調査担当者はJICAのアフリカ事務所に勤務する高木氏、ヨーロッパ調査担当者はOECDの田熊氏、南米大陸調査担当者はNational University of La MatanzaのVarela氏、アジア大陸担当者は中国の王氏、韓国の鄭氏に協力を要請し、Teamメンバーと共にオンライン会議で情報交換を行うようにした。現在は、コロナの感染拡大が終息し、海外渡航が可能になれば、すぐに研究をスタートさせることができるように準備を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、国際共同研究であり、現地に足を運んでの研究計画が多く含まれている。オンラインで情報共有はしているもの、現地に足を運んで観察やインタビュー調査の実施ができておらず、本研究のスタートとなる調査が海外渡航して実施できていないことが理由である。
|
今後の研究の推進方策 |
海外の研究者とオンラインでの打ち合わせを重ねると共に、内容理解を深めるトピックを決めてのディスカッションを行う機会を設定し、体育カリキュラム策定上の背景にあることに迫るようにミーティングを設定していくようにする。それとあわせて、2022年度の秋と冬に海外渡航を実施できるように訪問計画を立てていく。研究計画は1年間の延長を見据えて、余裕を持って行うようにしていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染拡大により海外への渡航が困難であり、実地調査が実施できなかったので研究経費を使用することがなく、次年度に使用額を繰り越すことになった。
|