研究課題
研究協力者Kidane教授を4/9-14に日本に招聘し,研究集会と富山大学・京都大学防災研究所において石川・吉村との研究打合せを行った。11月に計画した無人飛行機による航空磁気探査の準備のために石川・東野が7/29-8/4にエチオピアに渡航した。 Kidane教授,Ameha准教授とともにエチオピア政府機関・情報ネットワークセキュリティ局において無人飛行機の使用に関する折衝を行い,使用許可と調査協力を得ることができた。現地調査時の車の手配,航空燃料等必要物資の調達を行った。アジスアベバ大学Balemwal准教授を新たに研究協力者として迎え,共同研究の基盤を整えることができた。11/14-21にアファール州・Semeraに滞在し,Tendaho Graben中央から北部域とDubbahu-Manda Hararo Rift南部域を対象にして航空磁気探査を実施した。期間中5回の飛行調査(総飛行距離970km)を行い,この地域の拡大方向に沿う10本の測線で良好な探査データを取得でき,本研究での最優先地域の探査を完遂した。調査後11/22にアジスアベバ大学地球科学科の教員・学生を対象に本研究の内容と実績を紹介するセミナーを開催し,約30人の参加者があった研究集会(遠隔:4/12,7/21,10/27,対面:2024年3/30)を開催しながら,分担計画に従って研究を進めた。Tendaho GrabenとDubbahu-Manda Hararo Riftを対象に約50km x 50kmの区域の磁気異常分布を求めることができ,その解析から地下5kmでの磁化構造モデルとしてTendaho Graben中央域では盆地の中央に幅約10kmの正帯磁域,その両側に逆帯磁域が認められるが,その構造は北部域には連続しないことが示された。本地域のプレート拡大現象に関して新たな知見を得ることができた。
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