研究課題/領域番号 |
20KK0101
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
三島 伸雄 佐賀大学, 理工学部, 教授 (60281200)
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研究分担者 |
渕上 貴由樹 佐賀大学, 理工学部, 助教 (00530172)
中山 功一 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (50418498)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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キーワード | 世界遺産 / チェンマイ歴史地区 / 人的災害要因 / 防災危機管理 |
研究実績の概要 |
コロナ禍により、本来であればチェンマイに渡航して現地で相手方と研究打ち合わせや調査を行うところであったが、それを実施することができなかった。その中で行ったことは、1)相手研究者とのオンライン会議の実施、2)相手研究者のうち、佐賀大学外国人客員研究員(以下、客員研究員)として10月31日に来日(佐賀到着11月15日)したDr.Nattasit Srinurak氏との研究打ち合わせ、3)パソコン設備等の購入による研究準備体制の整備、の3点である。具体的には以下の通りである。 1)11月15日に客員研究員が佐賀到着したことを受けて、当該世界遺産コアチームの代表者が所属するチェンマイ大学社会科学研究所(以下、SR研究所)の所長Assoc.Prof.Dr. Boonyasura Woralunらとの顔合わせと打ち合わせを行った。12月1日にzoomを用いて実施した。その中で、日本側で考えている研究内容、必要とするデータと調査方法、などについて協議し、相手方の理解を得ることができた。その後は、Nattasit氏を通じてメールで打ち合わせし、必要に応じてzoom会議を行うことにした。 2)Nattasit氏が必要と考えるパソコン環境、データ等について打ち合わせをした。また、チェンマイに渡航しなくても入手できるデータについて、SR研究所を通して入手することなどについて話し合い、依頼を行った。 3)Nattasit氏の奨励研究費との合算使用でワークステーションiMac Proを購入し、Parallel Windowsを使ったパソコン環境を構築し、Arc GISなどの整備、ならびに基本的なデータ環境の構築を行った。これまで集めてきたデータの整理、ならびに外国人特別研究員として渡航してきたNattasit氏がチェンマイから持ってきた対象地区の新規データをArcGIS上で統合することを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍で海外渡航が全くできず、当初予定していた現地での打合せとデータ収集を実施することができなかったから。2週間+2週間の検疫を覚悟すれば渡航できたかもしれないが、調査期間を考えると1ヶ月半の渡航が必要になり、ロスが大きく、かつ大学での方針で不要不急の海外渡航は極めて困難であった。以上より、オンライン会議実施に留めざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ変異型の世界的パンデミックが進行しているので、少なくともワクチン接種とその証明書発行ができるまでは渡航を延期せざるを得ない。その間は、日本でできる作業を遂行する。具体的には、以下の4点である。 1) 昨年度構築できた分での分析を行う。 2) 分析できた範囲で学会発表あるいは国際会議・Journal等で発表する。 3) オンラインでの会議を数回実施し、渡航の準備を行う。 4) 渡航できるようになり次第、現地に渡航し、現地での打ち合わせと調査等を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で渡航できず、パソコン環境整備等に留めざるを得なかったから。 翌年度分の助成金と合わせて、現在日本で実施できる部分を遂行し、渡航できるようになって準備が整い次第渡航する。前者については、すでに収集あるいは日本で収集できるデータの整理とそれらのArcGIS上での統合、および現時点での研究に関する学会発表を行い、必要な経費に使用する。後者については、まず、オンラインでの会議やデータ共有の構築の整備を進めて、準備を整える。その上で、渡航メンバーを決定し渡航する。
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