研究課題/領域番号 |
20KK0140
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
熊谷 朝臣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50304770)
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研究分担者 |
堀田 紀文 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00323478)
宮沢 良行 九州大学, キャンパス計画室, 助教 (80467943)
江草 智弘 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (90829897)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2023-03-31
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キーワード | 侵略的外来植物 / 水源涵養機能 / 水循環 |
研究実績の概要 |
ハワイ諸島:オアフ島、マウイ島、ハワイ島に既に設定されている5つの試験地での観測は、予定通り、Giambelluca教授(海外共同研究者)により実行が継続されている。一方で、本研究開始以前のデータを含むデータセット作成・管理、アーカイブ化、初期解析には着手できていない。 新型コロナウィルス感染拡大の状況を鑑みて、本研究開始年は、国内・机上でも可能な研究作業を最優先とした実施計画を勘案した。この計画に則り、K-BLADEの高度化(計算グリッド毎での植生蒸発散;表面浸食のモデル化;基岩浸透のモデル化など)に注力し、結果として、土壌鉛直浸透と基岩浸透・湧水の精緻なモデル化の重要性を示すことができたという点で一定の成果を得たと考えている。 現段階で、不足している、または、追加が必要とされるデータは、生理生態学・水分生理学計測(個葉光合成、気孔開閉、葉内水分、幹通水、根吸水などに関する特性)と山地・土壌水文学計測(土壌水分移動、土壌物理性、土壌化学性、基岩特性、侵食抵抗性など)であり、Zoom会議などを活用して海外共同研究者と協議することで、これらの計測プロトコルの確定まで行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大の終息は予想を超えて遅れており、日本側グループの野外活動は全く行うことができず、海外共同研究者グループの野外活動さえも、想定をはるかに超えて制限されたものになったため。また、研究代表者のハワイ大学教員の立場としての便宜利用も、完全なリモートでは限界があり、特に、送金等の不備により海外共同研究者への援助がほとんどできなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
上記「研究実績」では、昨年度の資金を全く使う必要が無かった。今年度では、海外送金・ハワイ大学での資金運用システムの整備の前提で、昨年度の資金を全額繰り越し、海外共同研究者へのサポートを充実させ、進捗の遅れを取り戻す。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大の影響により日本側グループの野外活動は全く行うことができず、また、海外共同研究者グループの野外活動も想定よりも制限されたものになった。予定していたハワイ大学への送金までもが影響を受け、本課題における支出の重要項目である海外共同研究者への援助が不可能となったため。
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