研究課題/領域番号 |
20KK0173
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿部 郁朗 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40305496)
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研究分担者 |
淡川 孝義 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, チームリーダー (80609834)
森 貴裕 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (60734564)
牛丸 理一郎 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (10873648)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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キーワード | 創薬資源採集調査 / 天然物生合成 / 生合成マシナリー / 生物多様性 |
研究成果の概要 |
本研究では、中国・曁南大学の高昊教授、胡丹教授らとの共同研究により、新奇天然物生合成マシナリーの発掘と解明を目的とした。医薬資源として重要な、アルカロイド、テルペン、ポリケタイド、ペプチドなどの薬用天然物とその関連化合物をとりあげた。有機化学を基盤として、その生合成マシナリーの詳細を酵素・遺伝子レベルで明らかにするとともに、酵素反応機構とその立体構造基盤を解明した。また、酵素タンパクの立体構造情報に基づく合理的な触媒機能の拡張などにより、さらなる分子多様性と新規骨格の創出を達成した。合成生物学と創薬研究の革新的ツールとなる超天然型新規生体触媒と創薬シード化合物を創製した。
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自由記述の分野 |
創薬資源科学、天然物化学、合成生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医薬資源として重要な天然物の生合成に関わる酵素・遺伝子を活用することにより、物質生産の可能性をさらに大きく広げることになる。本研究はその学術性が極めて高いのみならず、生合成研究が天然の秘められた新規化合物の発見を通して創薬研究などへも応用可能なことを示しており、天然物化学の新しい方法論の可能性を実証した。合成生物学は、従来の有機合成によるプロセスに比べて、クリーンかつ経済的な新しい技術基盤として期待できることから、社会的にも意義があり、医薬品のみならず、エネルギー、新規素材の生産技術の革新に直結する。国際共同研究を強力に推進することで、独創的、先駆的な研究を格段に発展させた。
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