研究課題/領域番号 |
20KK0182
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米田 美佐子 東京大学, 生産技術研究所, 特任教授 (40361620)
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研究分担者 |
藤幸 知子 東京大学, 生産技術研究所, 特任准教授 (50610630)
沈 秀珍 東京大学, 生産技術研究所, 特任研究員 (70905942)
竹内 円雅 東京大学, 生産技術研究所, 特任研究員 (80887711) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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キーワード | ニパウイルス / 疫学調査 |
研究実績の概要 |
ニパウイルスは1998年にマレーシアに初めて出現した進行ウイルス感染症であり、致死率は40~90%と極めて高い。現在でもバングラデシュおよびインドを中心に毎年発生しており、またその自然宿主であるオオコウモリ は日本も含め世界に広く分布していることから、対策は急務である。流行地における抗体調査は数多く行われているものの、感染症制圧に必要なウイルス検出はほぼ行えていないのが現状である。本研究では、ニパウイルスの迅速診断法を確立し、現在の流行地域であるバングラデシュにおける流行株の検出およびウイルス遺伝子解析を行い、ウイルスの特性および病原性に関与する遺伝子配列の同定を目的とする。 本年度までに、バングラデシュの共同研究者が保管する患者、回復者、健常人サンプルを用いて、我々が開発したニパウイルスゲノムを恒温反応で検出することを可能とするRT-Smart Amplification Process (RT-SmartAmp)法の有用性の検討を行う予定であったが、新型コロナウイルスの世界的流行が収束せず、海外へ直接渡航することが非常に難しくなり本実験に関しては未だ実施できていない。バングラデシュの共同研究者とはe-mailで継続的に相談をおこなっている。また、使用可能な患者サンプルの選定や、患者サンプルを使用するためのバングラデシュ内国内手続き等を依頼している。また、バングラデシュで長年に渡りニパウイルスの疫学調査を行なっているアメリカの共同研究者と、コロナ禍で実施可能な方法について相談した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究計画は、ニパウイルスの流行地域においてその患者および回復者のサンプルを用いて、実験系の確立と調査研究を行う必要がある。新型コロナウイルス感染症の流行が非常に長く続いており海外渡航が難しく、研究遂行が困難となっている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染流行が収まり次第、現地での調査研究を開始したい。また、それまでに国内において実験の精度をあげるため条件の詳細検討を実施したいと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度実施できなかった流行地帯での実験系の確立および調査研究を実施する予定である。
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