研究課題/領域番号 |
20KK0215
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川上 憲人 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任教授 (90177650)
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研究分担者 |
堤 明純 北里大学, 医学部, 教授 (10289366)
西 大輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (40450605)
渡辺 和広 北里大学, 医学部, 講師 (60822682)
武村 雪絵 東京大学, 医学部附属病院, 看護部長 (70361467)
櫻谷 あすか 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任講師 (70845461)
今村 幸太郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (80722793)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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キーワード | ベトナム / タイ / 看護師 / COVID-19 / 抑うつ / デジタルメンタルヘルス介入 / 無作為化比較試験 |
研究実績の概要 |
この研究の目的は、COCONATSプロジェクトの一環として、COVID-19流行中のベトナムとタイの病院の看護師における、スマートフォンCBTストレスマネジメントプログラムの効果を検証することである。研究デザインは、二群平行無作為化比較試験(RCT)である。ベトナム・ハノイ公衆衛生大学およびタイ・マヒドル大学公衆衛生学部の共同研究者とともに、ベトナム語、タイ語でスマートフォンを利用した7週間、7モジュールのストレスマネジメントプログラムをCBTスキルを学習するために開発された。プログラムは1週間に1つ実施可能になり、認知再構成、行動活性化、アサーション、問題解決技法、COVID-19感染症によるストレスへの一般的な対処法などから構成されている。ベトナムでは2つの病院の全看護師から合計 700人、タイでは4つ病院の看護師から各200名(合計 800人)を募集した。基準を満たす参加者を介入または対照群(通常の治療)にランダムに割り当てた。介入群は10週間の間、プログラムに参加しました。主要なアウトカムである抑うつは、DASS21を用いてベースライン、3か月後、6か月後のフォローアップ調査で測定された。収集されたデータを整理し、混合モデル分析を用いてITT解析により介入効果を解析しているところである。この研究は、COVID-19パンデミック中の東南アジアの中所得国で、RCTデザインを用いて病院の看護師における自己学習型スマートフォンCBTプログラムが抑うつの改善に対して効果的かどうかを検討する初めての研究である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
介入からデータ収集まで完了し、現在データ解析を行って論文作成中である。
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今後の研究の推進方策 |
ランダム化比較試験からの英文論文を執筆し投稿する。国際会議で研究成果を報告する。
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次年度使用額が生じた理由 |
補助事業の目的をより精緻に達成するための研究の実施(追加(再現)実験の実施や学会参加、論文投稿など)ため。本プロジェクトの成果報告会(バンコク)開催旅費および論文の掲載料に使用する予定である。
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