研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
酸素・およびエネルギー代謝は生体の恒常性維持を司るとともに、様々な疾患や治療において鋭敏に変化するため、新たな病態画像診断のイメージングバイオマーカーとしての活用が期待されている。本研究では、米国国立癌研究所(NCI/NIH)のMurali博士らとの国際共同研究においてMRIの感度を10000倍以上増幅する溶解超偏極法を用いたがん代謝のイメージングおよび抗がん剤の早期薬効評価についての研究を推進し、ムラリグループらの造影剤プロトコルを応用し、膵がんモデルマウスにおける抗がん剤の効果についてMRIによる形態的な変化の前段階で検出できることを明らかにした。
放射線治療
放射線や抗がん剤によるがん治療の効果を評価するにはMRIやCTなどを用いた解剖学的評価が常用されている。本研究で開発した早期薬効評価技術により、従来の方法に比べ飛躍的に早期に治療効果を評価できる可能性があり、がん治療の選択肢の拡充やQOLの向上に貢献すると考えられる。