研究課題/領域番号 |
20KK0314
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
清家 弘治 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (20645163)
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研究期間 (年度) |
2021 – 2023
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キーワード | 生痕 / 生痕化石 / 砂浜 / 浅海 / 底生生物 |
研究実績の概要 |
本申請の基課題(「堆積環境-生物撹拌-生痕相の関係性の解明:北西太平洋全域調査からのアプローチ」,若手研究 [A],研究代表者:清家弘治)では,北西太平洋の沿岸から深海までの環境を対象として,各海洋環境における生痕相を明らかにしてきた.その一方で,北西太平洋の浅海域,たとえば日本の沿岸域は都市開発の影響を強く受け,健全な自然環境が残る場所は少ない.そのため,国内では研究対象となりうる海域は限られており,多様な環境を有する沿岸域全体での生痕相の理解は難しい状況にあった.本研究では,「手つかずの沿岸環境」が多く保存されているオーストラリア南東部に申請者が長期間滞在し,継続的なフィールド調査を行うことを予定している.それにより,沿岸域における生痕相と堆積環境の関係性のさらなる理解を目指す.なお,オーストラリアは海岸地形学分野で世界をリードする国である.本申請課題では,オーストラリアの新進気鋭の若手研究者と共同研究を展開し,今後数十年にわたって持続する国際共同研究ネットワークを構築することを目的としている.2021年度は,新型コロナウイルス感染症のため予定していた渡航は実施できなかったが,zoom等のWeb会議ツールを用いて研究計画についての打ち合わせを行うと共に,野外調査ツールの整備などを実施し,オーストラリアでの野外調査を円滑に行うための準備をおこなった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度は,新型コロナウイルス感染症のため予定していた渡航は実施できなかったが,zoom等のWeb会議ツールを用いて研究計画についての打ち合わせを行うと共に,野外調査ツールの整備などを実施し,オーストラリアでの野外調査を円滑に行うための準備をおこなった.
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今後の研究の推進方策 |
今後,新型コロナウイルス感染症対策による渡航制限・自粛要請が解除されると予想される.その際に,予定している調査を円滑に進めることができるよう,野外調査ツールの整備,野外調査スキルの習得・維持,および相手国の研究者との定期的な連絡を行っていく.
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