持続可能な宇宙利用に向け、デブリ増加抑制の要である大気抵抗補償と衝突回避マヌーバを組み入れた衛星モデルを構築し、超小型推進系の果たす役割を解析した。解析対象は地球観測用の6Uキューブサットであり4つのモードを持つ。バランス式により各モードの時間割合を決定し、ミッション時間割合と年間売上高を連動させ、ミッションの賞味現在価値を求めた。この出力に対して、グローバル感度解析を実施し推進系の重要度を評価した。この結果、高度によって重要なパラメータが大きく変わることを示し、推進系の研究開発とミッションが切り離せないこと、あるいは、衛星開発視点においてミッション毎に適した推進系が大きく変わることを示した。
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