本研究では,(1) Chromobacterium violaceum に対して QS 阻害活性を示すノルセスキテルペン aculene 類,および (2) Staphylococcus aureus の天然由来 QS 阻害物質である leotiomycene 類の合成,およびその応用を志向した合成化学的研究を実施した。 このうち,致死性の高い日和見感染症を引き起こすグラム陰性菌C. violaceumのQS阻害活性を示すaculene類の合成研究については,aculene CとBの初の全合成を達成した。本研究成果は欧州化学会が発行するレビュー雑誌ChemistryViewsで紹介された。
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