カナダ・トロント大学生化学部門(トロント小児病院)のSergio Grinstein教授およびSpencer A. Freeman助教との共同研究を実施し、基課題において未解明であった、炎症誘導シグナルの最上流で機能するトランス脂肪酸の直接的な作用点として、IL-1受容体を同定した。また、トランスアラキドン酸のフェロトーシス抑制作用の作用点として、主に細胞膜上で活性酸素産生を担うNADPHオキシダーゼを見出した。発展課題では、膜リン脂質酸化(フェロトーシス)の新規ターゲット分子として、機械刺激受容体Piezo1およびTRPチャネル分子を同定し、フェロトーシス実行における重要性を明らかにした。
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