研究課題/領域番号 |
21000002
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福島 正己 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (30241227)
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研究分担者 |
佐川 宏行 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (80178590)
垣本 史雄 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (00092544)
荻尾 彰一 大阪市立大学, 理学研究科, 准教授 (20242258)
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キーワード | 宇宙線 / 極高エネルギー / 宇宙物理 / 素粒子実験 / 国際協力 |
研究概要 |
【観測】米国ユタ州に設置した空気シャワーアレイ(地表検出器507台)、大気蛍光望遠鏡(3ステーション38台)、長距離無線ネットワーク、主要なデータ較正装置(レーザー射出機2台、雲観測用赤外カメラ1台、較正電子ビーム射出装置など)を、日米韓露4カ国の共同で運用した。データ取得は順調に進行し、望遠鏡による観測時間は、平成19年夏の観測開始以来で総計2000時間を超え、アレイと望遠鏡による同時観測は700時間に達した。アレイ単独による観測効率は95%を超えるレベルを維持している。【装置補修など】以下のような更新作業を行った。1.電子ビーム射出機の設置、2.アレイ・望遠鏡同時トリガーの実地試験、3.精密GPSによる全地表検出器の座標較正準備、4.地表検出器の修理・改修、5.長距離無線タワーの補強、6.望遠鏡用発電機の更新、7.望遠鏡運転の省力化など。日本国内では、1.予備地表検出器14台の製作部品調達、2.予備電子回路の製作、3.新しい大気透明度モニター装置の設計などを行った。【グループ運営】国際共同研究を推進するために、1.隔月のTA analysis meeting(TV・電話会議・スカイプによる)、2.年3回のTA general meeting(日本x1,米国x2)、3.隔月のTA executive meeting(電話会議)、4.毎週のTA operation meeting(電話会議)を行った。日本グループとして、5.毎週の研究打ち合わせ(電話会議ほか)と6.隔月定例打ち合わせ(柏・宇宙線研)を行った。【成果発表】最初の研究成果を、1.第31回宇宙線国際会議(Lodz,ポーランド)と2.第65回日本物理学会年次総会(岡山)で行った。3.予定した国際シンポジウムは延期した。【雇用】TAグループ全体で特任助教3名・専任秘書1名を公募採用した。
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