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量子状態を選別した非対称コマ分子のレーザー電場のない条件下での1 次元的、及び3 次元的な配向制御に成功した。また、全光学的配向制御の原理実証に成功したのを始めとし、量子状態を選別した分子試料を用いて高い配向度を実現することにも成功した。レーザー電場を急峻に遮断すれば完全にフィールドフリーな条件下での配向制御が可能となる。一方、搬送波包絡位相を制御したフェムト秒パルスを用いて配列した分子中から発生する高次高調波の強度スペクトルと位相スペクトルの観測することにより、後述するような様々な新しい知見を得ることに成功した。最も高度で洗練された分子イメージング技術の開発に成功するとともに、一連の研究を通じて「分子内電子の立体ダイナミクス」研究の端緒を開くことに成功した。
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