2009年12月に第1回研究会(於東京)を開催し14名が報告を行った。また「生殖テクノロジーとヘルスケアを考える研究会」を組織し、研究会のホームページとメーリング・リストを立ち上げた。3月に第1回公開講演会「生殖をめぐる欲望と倫理と宗教」を開催し、島薗進「生殖補助医療は女性の幸福を増進するか?」/安藤泰至「生命操作システムにおける『見えざるもの』-生殖技術を中心に-」が報告された(於金沢)。3月にイタリアとフランスの生殖補助医療に関するテーマで第2回共催研究会を開催した(於東京)。4月に中絶をテーマに第3回研究会を開催した(於金沢)。6月に第2回公開講演会を開催し、齋藤有紀子(北里大学)「医療における女性の自己決定」、斎藤加代子(東京女子医科大学附属遺伝子医療センター)「遺伝子医療の現場から~女性にかかわる医療として~」が報告された。また、講演会の後、第4回研究会を開催し、4名が報告を行った(於金沢)。7月に中絶と水子供養をテーマに第5回研究会(於金沢)を開催した。7月に、出生前診断をテーマに第6回共催研究会(於東京)を開催した。9月に第7回研究会を実施し10名が報告を行った。不妊治療、中絶技術、出生前診断などの生殖テクノロジー、あるいは女性の身体やリプロダクションに関わりが深いテーマで研究会や公開講演会を実施し議論を重ねたことにより、次年度以降の共同研究の準備が整った。また、科研の成果の一部として、研究会のメンバーの原稿をとりまとめ、2011年春に論集(仮『テクノロジーとヘルスケア-女性身体へのポリティクス』執筆者12名)として出版予定である。
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