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2009 年度 実績報告書

マウスにおけるエピゲノム種内多型の同定および遺伝的多型や表現型多様性との関係性

研究課題

研究課題/領域番号 21200037
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

一柳 健司  国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助教 (70401560)

キーワードエピゲノム / DNAメチル化 / 表現型分離 / 種分化 / レトロトランスポゾン
研究概要

B6およびMSM両系統間のエピゲノム・バリエーションを明らかにするため、それぞれから肝臓DNAを調製し、MBDタンパク質を用いてメチル化DNA領域を濃縮した。それらをAffymetrix社のマウス・プロモーター・タイリングアレイにて解析したところ、百数十の領域において系統間に顕著な差が見られた。しかしながら、それらの候補領域をバイサルファイト法(調べる領域は限られてしまうが、定量性が格段に高い)によって確認したところ、調べた限りではどの領域でも系統間のメチル化差はなかった。つまり、マイクロアレイではノイズが多く、そのままでは真の系統間差領域を同定できないと考え、次に濃縮DNAプールをIlumina社のSolexaを使って、大量にシーケンシングした。現在、シーケンスデータを解析しているところである。また、DNAメチル化の差と遺伝子発現の差の関係を調べるため、両系統から肝臓RNAを調製し、完全長cDNAの5'末端の大量シーケンシングを行った。この解析により、肝臓で発現しているmRNAの転写開始点が網羅的に同定できるとともに、その使用頻度も定量化することができる。現在、シーケンスまでは終了しており、データを解析しているところである。
同様にして、生殖細胞である精子のDNAについてもメチル化状態の比較を行った。両系統から精子DNAを調製し、MBDによる濃縮後、マイクロアレイにハイブリダイズさせた。現在、強度データを解析しているところである。ただし、肝臓でのマイクロアレイの結果を考慮すると、次年度において大規模シーケンサーによる解析をしないといけないだろうと考えている。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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