アルミニウムは、金属材料や触媒材料など様々な工業分野で利用されており、我々の生活になくてはならない元素のうちの一つである。本研究では、種々の欠損型ポリオキソメタレート骨格中にアルミニウムを組み込んだ新規化合物の合成・構造解析を行った。それらを水中でのアルコールの酸素酸化に応用することで、触媒活性がアルミニウムサイトの部分構造に著しい影響を受けていることが明らかとなった。また、アルミニウム部位にカチオン性の有機ジルコニウム種を担持させた新規化合物の合成・構造解析にも成功した。このことは、本担持法を用いることでアルミニウム部位の高機能化が可能であることも示唆した。
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