研究課題/領域番号 |
21200066
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
徳田 誠 九州大学, 高等教育開発推進センター, 助教 (60469848)
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研究分担者 |
軸丸 裕介 独立行政法人理化学研究所, 生長制御研究チーム, 特別研究員 (90442970)
川浦 香奈子 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 助教 (60381935)
松倉 啓一郎 独立行政法人農業・食品産業技術研究機構, 九州沖縄農業研究センター, 研究員 (50414800)
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キーワード | ヨコバイ / 異種染色体導入コムギ / オオムギ / バッタ / イネ科 / ゲノム / 虫害抵抗性 / 植物ホルモン |
研究概要 |
本研究では、オオムギの7対の染色体を1対ずつ付加したコムギ系統、および、コムギは摂食するがオオムギは摂食しないトノサマバッタ、コムギにはゴール(虫こぶ)を形成するがオオムギには形成しないフタテンチビヨコバイの累代飼育系を用いて、オオムギに含まれる有用な虫害抵抗性遺伝子を網羅的に探索することを目的としている。研究初年度は、フタテンチビヨコバイによるゴール形成特性やゴール形成の適応的意義に関して、イネ科作物の幼苗を利用して解析を実施した。また、オオムギ染色体導入コムギ各系統のヨコバイに対する感受性の比較(草丈の萎縮、ゴール形成の程度)を実施した。現在、フタテンチビヨコバイが加害したオオムギ染色体導入コムギ各系統の、ゴール形成葉における植物ホルモンの発現動態や、各系統を摂食した際のフタテンチビヨコバイの発育比較、および、マイクロアレイによるコムギ遺伝子の発現動態解析を実施している。解析の結果、各系統間で、感受性や植物ホルモンの発現動態に顕著な違いが見られ、有効遺伝子の探索に向けて有益な成果が得られている。トノサマバッタに関しては、ふ化直後の一齢幼虫のオオムギ染色体導入コムギ各系統の選好性を選択実験により調査するとともに、アクトグラフを用いて各系統を摂食させた際の行動性の変化を記録した。その結果、コムギ各系統間で、バッタの選好性や行動性に有意な変化が確認され、有効な遺伝子の探索に向けて有意義な成果が得られている。初年度の成果の一部に関しては、国内外の学会大会で講演を行った。残りの成果に関しては、結果の取りまとめが終わり次第、随時国内外の学会大会において講演を行い、論文化していく予定である。
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