研究概要 |
申請書計画に記載した計画の最終段階としてトランスレーショナルリサーチに重点を置いた解析を実施した。すなわち、開発した「腫瘍ホーミングペプチド」のナノメディシンへの実際の応用技術を確立するための研究ステップであり、これら新規癌細胞系統別高浸透性ペプチドに癌抑制遺伝子p16INK4aの機能を代償するアミノ酸配列を融合した抗腫瘍ペプチドのin vitro,in vivoにおける腫瘍増殖抑制効果を、ヒトがん細胞移植担癌マウスモデルにて解析・評価した。また、蛍光標識したこれら腫瘍高浸透性ペプチドの生体内イメージングへの基盤的応用法を検討し、担癌マウスモデルにおけるin vivoデリバリー実験による基盤ツールとしての有用性を実証した。平成22年4月に出願した国内特許を、続いて平成23年4月に外国PCT出願として行った。また、これら一連の研究開発成果を学術論文にまとめて投稿し、現在査読後校正版の審査中である。
|