研究課題/領域番号 |
21220001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平木 敬 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (20238348)
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研究分担者 |
井田 茂 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (60211736)
定兼 邦彦 国立情報学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (20323090)
稲葉 真理 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (60282711)
笹田 耕一 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 助教 (10436561)
牧野 淳一郎 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (50229340)
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キーワード | 計算機システム / 高生産性言語 / ネットワーク / ハイパフォーマンス・コンピューティング / 超並列問題記述 |
研究概要 |
本研究開発では、(1)Ruby言語HPC最適化に関する研究、(2)Rubyを用いた問題定式化に関する研究、および(3)超分散・超並列計算環境による評価の3個のサブテーマに分かれて研究を実施した。研究計画において、平成23年度に実施する予定であった研究項目のうち、 (3) 超分散・超並列計算環境による評価では、評価環境の構築として、Inteプロセッサを用いたクラスタを構築し、国際分散環境を整備し、評価を行う予定であった。しかしながら、評価に必要なIvyBridgeプロセッサを用いたサーバのIntel社からの出荷遅れにより、平成23年度中に評価環境を整備することが不可能となり、予算の繰り越しを行った。 平成24年度には繰り越した予算によりクラスタ構成部品を調達するとともに、オランダ国アムステルダム市にある東京大学の研究拠点(産学連携研究組織、Vancis(旧SARA)ないに設置)の拠点整備を開始した。 この結果、平成25年度に実施する最終評価のための基盤構築が実施され、平成25年における国際分散協調空間における評価へ備えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度には、当初計画していたIntelクラスタの購入が遅れ、評価環境整備の遅れが発生した。しかしながら、平成24年に繰り越した整備を実施し、また国際分散評価環境の整備に着手し、平成25年度の研究計画に支障がない状況まで回復することができた。これらの結果をうけ、概ね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究開発で今後当初の計画通り、(1)Ruby言語HPC最適化に関する研究、(2)Rubyを用いた問題定式化に関する研究、(3)超分散・超並列計算環境による評価の3個のサブテーマに分かれて研究を実施する。(1)では平成25年度には、RubyコンパイラのJIT(ジャスト・イン・タイム)コンパイラ化を実現する。(2)では、天文学、物理学におけるシミュレーションコードを開発し、その核部分のRubyによる定式化を実現する。(2)においては、東京大学、東京工業大学および米国プリンストン高等研究所が共同して、数値計算のためのRuby基盤を共同開発する。(3)では、アムステルダム大学のC.de Laat教授、PaolaGrosso准教授等と連携して、国際分散クラウドコンピューティ ング実験を実施する。 平成25年度けんきゅうの最終年度として、最終シンポジウムを開催し、大規模デモンストレーションを実施するとともに、研究成果の公表を行う。これらの活動結果を保存、公表するために成果公開用サーバを購入し活用する。平成25年度は特に国際分散環境における評価に重点を置く予定である。
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