研究課題
・研究計画の最終年度であり、ドームふじ氷床コアのデータセットの作成と高精度年代決定について研究を進め、ほぼ完成したが出版までには至らなかった。また、国際シンポジウム「極域アイスコア・地形地質・モデリングから迫る古環境変動とそのメカニズム」を共催した。地球環境が過去から現在まで大きく変動していることを招聘した海外の研究者とともに議論した。・ドームふじのアイスコア研究から、氷期の硫酸イオンの起源として、従来考えられていた海洋生物起源のものだけでなく、ダスト起源のものが多かった可能性が高いことを示した。O2/N2を用いて深度-年代を計算する手法を、統計数理研究所との共同研究により開発した。・マイクロ波酸分解法を用いてドームふじ氷床コア中の金属全濃度の測定し,過去70万年間の金属組成の気候変動への応答と特徴を解析した。氷期にはすべての元素が地殻に近い組成を示すが,温暖な時期には幅広い分布を示すグループ(Mg,Ca)と高い濃縮を示すグループ(Ba,Sr,Mn,Fe)があることが分かった.・南極ドームふじ氷床コアにおいて、急激な気温変動の代表的な年代である最終退氷期において、不揮発性の海塩・硫酸エアロゾル粒子を抽出し、X線分析装置で元素組成を分析した。300年分解能という高時間分解能での解析で、最終退氷期の水溶性エアロゾルの主成分は塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウムであることが分かった。・極地氷に含まれる水溶性不純物は、氷の物理化学特性に大きな影響を与えるが、ドームふじアイスコア内部にカリウムミョウバンおよび硫酸ナトリウム微粒子が存在することを発見し、論文発表した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (18件) (うち招待講演 5件) 備考 (1件)
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