研究課題
マウスHPRT遺伝子配列を部分的に重複させたコンストラクトを用いて、その3’側にEGFPを挿入した。このコンストラクトを用いて、非相同性末端修復の結果、フレームシフト変異が生じた細胞をEGFP蛍光で検出できるHPRTdupGFPマウスを作製した。マウスとの比較を行うため、マウスHPRT部分重複遺伝子の上流にメダカβアクチンプロモータを相同組換えによって導入した。さらに系統作製の効率化のため、PiggyBacトランスポゾンサイトを加え、また導入個体の識別マーカーとして、眼にBFP蛍光タンパク質遺伝子発現させるコンストラクトをHPRT部分重複遺伝子の5’側に挿入した。 3種類のメダカ系統(Hd-rR、SK2、Cab)の受精卵に対して、それぞれ100個程度マイクロインジェクションにより導入を試みたが、いずれも蛍光を観察することができなかった。そこで、3’側にmgBFPを逆向きに挿入したものを新たに作製し直して、実験を継続している。前年度に引き続き、p53変異体メダカに放射線(testis-ova)で誘発される精巣卵について解析を行った、ガンマ線照射3日後に着目し、精子形成シストあたりのtestis-ova数やアポトーシス数を調査することで、放射線によるtestis-ovaの過程をより詳細に検討した。p53遺伝子欠損メダカでは照射後3日目に既にGaシスト中の生細胞数が減少し、大部分のGaシストに存在している生殖細胞はtestis-ova様の形態を示した。p53遺伝子欠損メダカ精巣に低線量率照射実験を行ったところ。testis-ova 形成には線量率効果はあまり観察されず、照射中にtestis-ovaは出現・除去を繰り返していると考えられた。また新たにHdrR系統のバックグランドでPrkdc遺伝子ナンセンス変異をホモに持つ個体を作製した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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