研究課題/領域番号 |
21221009
|
研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
上村 大輔 神奈川大学, 理学部, 教授 (00022731)
|
研究分担者 |
大野 修 慶應義塾大学, 理工学部, 助教 (20436992)
有本 博一 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (60262789)
末永 聖武 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (60273215)
宮本 憲二 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (60360111)
|
研究期間 (年度) |
2009-05-11 – 2014-03-31
|
キーワード | 巨大炭素鎖有機分子 / 生物活性 / 海洋生物共生鞭毛藻 / 生物学的存在意義 / 生体内動態 / メタゲノム / バックライブラリー |
研究概要 |
推定分子量 5148の巨大炭素鎖有機分子は、NMR 解析から多数のオレフィン構造を有することが判った。エチレン雰囲気下グラブス触媒によるオレフィン開裂反応を行い、分解断片混合物が生成した。HPLC分離を繰返して、その一つ(mw=398)の単離に成功し、二次元 NMR、ESI-MSの情報、アセチル化物の NMR スペクトル解析により構造を明らかにした。他に19個の部分構造が判っている。他の分解断片の単離・構造解析を進めている。シアノバクテリア由来の細胞毒性化合物、リングビアシクラミドの相体立体構造を確定した。 クロイソカイメン共生微生物のメタゲノムから、100kb以上のゲノムDNAを形質転換可能なBACをベクターとしたバックライブラリーを構築するための予備検討を行い、遠心分離条件、高分子量ゲノムDNAの抽出方法を開発した。 海綿共生微生物のメタゲノム由来フォスミドライブラリーを用い、各種酵素について機能ベーススクリーニングを行ない、ラッカーゼとプロテアーゼ活性を見出した。フォスミドベクターに含まれる40 kbp程のインサート配列を次世代シークエンサーで解読、ラッカーゼ及びプロテアーゼ候補遺伝子を同定した。サブクローニングと発現を検討中である。 海洋天然物ハリクロリンと抗生物質ケンドマイシンの全合成に成功した。合成研究の過程で新規の減炭反応を発見し、反応条件や機構の検討をおこなった。シアノバクテリアより、新規18員環マクロリド、ビセリングビオライド類とビセリングビアサイド類を単離・構造を決定した。HeLa細胞に対して強い増殖阻害活性を示し、HeLa細胞内では小胞体に局在することが示唆された。 微細藻類より、種々のヒトがん細胞に対して細胞生存率の低下を伴わず顕著な増殖抑制活性を示す新規化合物トムルリンを単離した。2個のチアゾール環とアクリルアミド構造を有する新規物質である。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|