研究課題/領域番号 |
21221010
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水島 司 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70126283)
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研究分担者 |
柳澤 悠 千葉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (20046121)
川島 博之 東京大学, 農業生命科学研究科, 准教授 (30161318)
押川 文子 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (30280605)
黒崎 卓 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90293159)
佐藤 隆広 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (60320272)
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キーワード | GIS / インド / 農村 / センサス / 環境 / 教育 / 工業 / 長期変動 |
研究概要 |
本研究は、18世紀に至る時間枠とインド全体を覆うマクロの視点に事例研究によるミクロの視点を交差させ、GISを全領域に導入することによって、現在のインド社会に生じている変化の実態を明らかにすることを目的としている。 この目的に則り、本年度は、各種資料の収集と分析、現地調査、GISベースマップの作成を進め、デリーおよび韓国において国際会議を実施した。 資料収集に関して、教育に関するSchool Report Cards、農村における教育普及と経済発展の関係を示すMarket Demography、土地利用統計、農業労働賃金統計、農村貧困世帯に関する統計であるBPLセンサス、さらに、農村部での貧困、消費や雇用失業についての全国標本調査、工業に関するAnnual Survey of Industries、灌漑に関するMinor Irrigation Census、全インドセンサス、気象、水質、水収支データを入手し、それらのデータを分析処理するためのプログラムを作成した。これにより、5年間の研究活動に必要な大規模統計をほぼ整えることができた。また、現地調査をケーララその他で行い、事例研究を進めた。 GISに関しては、基礎となるLocation Codeを確定・配布し、各種統計データとの接合の準備をした。次に、衛星情報として、ALOSのAVNIR-2とPRISMの一部を入手し、ミクロ調査のデータと結合させた。衛星情報はきわめて高額であり、本研究でそれらをインド全域にわたって入手・分析することは困難であるので、代わって、英国図書館、シカゴ大学と共同し、英国図書館所蔵のトポシートのデジタルデータの作成を企画し、本年度は、その約半数に該当する3千数百枚の地図を入手した。他方、タミルナード州に関しては、2001年センサス付録の行政村図やタミルナード州上下水道局作成のベースマップなどを利用し、他の統計資料との接合の基礎作業を進めた。 以上の基礎作業に加えて、インドのジャワハルラル・ネルー大学、インド統計研究所の研究者とともに、2回の国際会議を開催した。
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