研究課題/領域番号 |
21222001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
羽田 正 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40183090)
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研究分担者 |
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00181686)
杉浦 未樹 法政大学, 経済学部, 教授 (30438783)
岩井 茂樹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40167276)
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80251479)
島田 竜登 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80435106)
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研究期間 (年度) |
2009-05-11 – 2014-03-31
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キーワード | 世界史 / ユーラシア / グローバル・ヒストリー / 異文化交流 |
研究概要 |
25年度は、総計14回の研究集会を開催した。このうち、主として国内の研究者が集まる研究集会は8回で、共同研究の今後の方向性を考える会と5年間の成果を確認する総括の会、出版予定の書籍の内容を発表・討議する「新しい世界史に向かって」研究会などがその主なものである。また、これまで5年間継続してきたテーマ別研究会では、成果刊行物についての打ち合わせなど、総まとめがなされた。 国際研究集会は計6回開かれた。若手研究者が自身の研究テーマをグローバル・ヒストリーの文脈に位置付けて発表するベルリン自由大学でのワークショップ、ナポリ東洋大学における東アジア海域史に関するワークショップ、マギル大学インド洋世界センターと連携し国際ネットワークの強化と共同研究の可能性を討議する会議、プリンストン大学の研究者が執筆・刊行した大学生向け世界史教科書の内容について検討・討議する日米若手研究者ワークショップ、再流通・再利用という新しい観点から消費のグローバル・ヒストリーを考える会議がその主なものである。 以上の研究集会での議論や今後出版予定の叢書「新しい世界史」シリーズで論じられる内容からみて、地球市民という帰属意識を生み出す新しい世界史の解釈と叙述の可能性について見通しを得るという本共同研究の目的は十分に達成されたと考える。それは、この共同研究に参加した多くの研究者がすでに発表しはじめている多彩な業績によって証明される。英語のglobal historyと「新しい世界史」の共通点と相違点、その意味が明らかとなったことも大きな成果である。これは、今後英語圏をはじめとする諸外国の研究者と世界史/グローバル・ヒストリー研究を共同で進めるための基盤となる。今回の共同研究で、日本の新しい世界史研究の成果を、日本と世界に発信するための環境整備と理論武装が完成したといえるだろう。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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