研究課題
本年度はC12A7エレクトラドおよびその関連物質のエレクトライドの合成、物性、およびデバイスへの応用を検討した。得られた成果は以下のようにまとめられる。(1)電子濃度を2x10^<21>cm^<-3>までドープしたエレクトラド粉末がC12A7+CA+金属Caというプロセスで合成することができた。(2)C12A7エレクトライド単結晶の熱起電力と熱伝導度を測定し、後者はアモルファス様なT2依存性を示し、その値はCaOやAl2O3結晶よりも桁で低いことを見出しいた。(3)27Al-NMRのKnightシフトとT-1の温度依存性から、非架橋酸素に結合したAlサイトは金属的性格を、それ以外のサイトは絶縁体的挙動を示すことを見出した。(4)C12A7エレクトライドをカソードとし、Cu_<2-x>Seをアノードとする逆構造型のOLEDを試作し、従来のAl/ITOの電極よりも顕著に低電圧で駆動することを明らかにした。(5)C12A7および12SrO・7Al_2O_3エレクトライドのエピタキシャル薄膜を合成することに成功した。
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Journal of Solid State Chemistry 183
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Chem.Mater. 21
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Physical Review B 80
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http://lucid.msl.titech.ac.jp/~www/