研究課題
平成24年度の成果を研究項目毎に述べる。1、 変異株の解析 平成23年度に引き続き、本研究で取得した変異株についての遺伝解析を行うと共に、次世代sequencerによる配列解析を並行して進めた。カルシウムの変異株については、これまでに同定した細胞壁多糖成分の一つカロースの合成に関与する遺伝子の相同遺伝子の欠損が、カルシウム欠乏感受性を引きおこすことを見いだした。他のカルシウム感受性変異株からは遺伝子発現のエピジェネティック制御に関与する遺伝子が見いだされた。マグネシウムに関する変異株については既に同定した膜タンパク質遺伝子の機能解析を進めるとともに、他の変異株の原因遺伝子の同定を進めた。銅の要求性が高まった系統については、原因遺伝子が植物ホルモンの生合成に関与することを明らかにした。2、 ホウ素栄養による輸送制御機構の解明 NIP5;1遺伝子のホウ素栄養条件に応じた発現制御に5’非翻訳領域に存在する短いORFとリボソームが関与していることを明らかにした。3、無機元素輸送の定量的理解へ向けてのアプローチ 根での輸送モデルから予想されていた根の先端でのホウ素の蓄積を実験的に確認した。またモデル構築に重要な輸送パラメーターの推定を進めた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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