研究課題/領域番号 |
21229012
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤田 敏郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10114125)
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研究分担者 |
長瀬 美樹 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60302733)
安東 克之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30436456)
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キーワード | メタボリックシンドローム / アルドステロン / 鉱質コルチコイド受容体 / Rac1 / アルドステロン分泌刺激因子 / 肥満糖尿病マウス / 臓器障害 / 食塩感受性高血圧 |
研究概要 |
1)食塩によるRac1活性化:我々は、片腎摘/アルドステロンラット、Dah1食塩感受性ラット、幼若片腎摘ラット、RhoGDIαノックアウトマウスなど、様々な食塩感受性高血圧モデルの解析を通じて、低分子量G蛋白質Rac1が食塩感受性を規定する重要な要因であること、食塩がTiam1というGDP-GTP交換因子(GEF)を活性化することを明らかにした(柴田、藤田ら、投稿中)。2)組織特異的Rac1,MR遺伝子欠損マウスの作製:Rac1活性化とMRカスケード・臓器障害の関係、細胞特異性をより直接的に実証する目的で、現在Rac1 flox/floxマウス、MR flox/floxマウス、各種CreマウスをSPF化、繁殖、交配中である。足細胞特異的恒常活性型Rac1トランスジェニックはマウスでは腎障害の表現型が軽微であったため、ラットでの作製を準備中である。3)脂肪細胞由来アルドステロン分泌刺激因子の同定:SHR肥満ラットと非肥満SHRの脂肪細胞培養液をサイズフラクション分けしたサンプルを用いて、電気泳動にて差のあるバンドを切り出し、質量分析解析を行う実験を進めている。4)アルドステロン/MR系、Rac1のヒト臓器障害における意義を検証する臨床研究:ヒト腎パラフィン切片でのMRの免疫組織染色、G-LISAを用いた少量サンプルでのRac1活性の評価の系はすでに確立し、現在活性型Rac1の可視化法の培養細胞、動物モデルでの確立を図っている。
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