研究課題
【背景と意義】食道進行癌は治療抵抗性で予後不良である。治療成績向上のためには食道癌の発生、進展および治療感受性に関わる因子を総合的かつ俯瞰的に明らかにすることが重要である。食道癌治療成績の向上を具現化するため、平成17年度から基盤研究(S)(以下、前基盤(S)と略称)の助成を頂き、「宿主(遺伝子多型:P)」・「疫学環境(E)」・「腫瘍(T)」を統合した三位一体研究を開始したが、この前基盤(S)研究を開始した時点と現時点では解析精度に於いて格段の差が生じた。例えば、平成17年度には遺伝子多型については数十個レベルの解析を予定し実行していたが、その後の技術発展により数十万個以上の網羅的解析が可能となった。またプロテオミクス技術も格段に進歩した。さらに臨床面でのニーズにも変化が生じ、術前化学放射線療法の効果予測の必要性が一段と高まった。そこで、世界最高の解析精度を具現化するために前基盤(S)研究に引き続き本提案を行うこととした。【方法と結果】前基盤(S)の症例数800例、観察期間1-4年に加えて、症例総計1200例、観察期間5年以上を確保するにあたり前基盤(S)でノウハウを踏まえていることからその進捗は極めて円滑・順調であり、初年度において、5年間研究計画全体でデータベースに追加で取得するべき症例数の約40%を充足した。解析プラットフォームは、超高密度50万遺伝子多型(SNPs)解析、超高密度(CGH)アレイによる腫瘍ゲノム情報整備、超高感度OMICS解析による遺伝子最終産物の把握、非コード転写産物(マイクロRNA等)の最新の機能解析、本邦の代表的食道癌診療施設で収集した多数例の精密な疫学・臨床情報解析、世界最高精度の治療感受性・副作用予測法の開発を開始した。【重要性】科学技術立国に相応しい世界最高品質の食道癌医療の具現化。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (24件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (3件) 産業財産権 (4件)
Gastroenterology (in press)
Proc Natl Acad Su 107
ページ: 40-45
Br J Cancer 13;100(1)
ページ: 153-9
Int J Oncol 34
ページ: 1069-1075
Ann Surg Oncol 16(4)
ページ: 1070-1
Stem Cells and Cancer, Human PressEds
ページ: 155-163
Ann Surg Oncol 16
ページ: 2035-2041
Int J Cancer 125
ページ: 926-931
ページ: 1783-1788
Br J Cancer 100
ページ: 1937-1942
Eur J Surg Oncol 34
ページ: 173-179
臨床消化器内科 24(2)
ページ: 201-206
日本臨床 67(1)
ページ: 113-118
実験医学 27(2)
ページ: 52-57
臨床消化器内科 24(3)
ページ: 317-323
Surgery Frontier 16(1)
ページ: 5-6
ページ: 21-26
ページ: 27-32
Surgery Frontie 16(1)
ページ: 33-39
Surgery-Frontie 16(1)
ページ: 46-51
ページ: 104-113
ページ: 111-113
外科治療 100(4)
ページ: 409-414
消化器癌診断・治療のすべて 32(5)
ページ: 656-659