研究課題
新たな「大学体育」モデルの構築を目指して、3つの研究グループを編成して研究推進した。第1グループは、過去の筑波大学における「大学体育」カリキュラムの変遷および過去に「大学体育」を受講した卒業生や担当教官を対象として、アンケート調査を実施し、これまでの「大学体育」の理念の変遷や問題点について明らかにした。第2グループは、第1グループの研究成果を元に、新たな「大学体育」モデルの構築を目指して、具体的なカリキュラム編成に取り組み、平成23年度から実施することになった。さらに第3グループは、第2グループが新たに提案する新カリキュラムの効果を評価するための評価方法の検討を行った。第1グループの調査の結果、筑波大学における4年間の共通体育が必修となった経緯が明らかになるとともに、卒業生の「大学体育」に関する評価が非常に高く、卒業後のライフスタイルに関して好影響を与えていることが判明した。第2グループによるカリキュラム作りにおいては、「健やかな身体、豊かな心、逞しい精神」の育成が教育目標に掲げられ、これまでの授業科目を分類整理しが実施された。第3グループでは、顕在的なカリキュラム評価と潜在的なカリキュラム評価の2つの観点から、新しいカリキュラムの評価方法を検討した。顕在的なカリキュラム評価に関しては、授業成績の評価方法、学生による授業評価、教員相互による授業評価などを実施することが決定し、一部先行して学生による授業評価が実施された。潜在的カリキュラムの評価については、各授業科目を実施することで潜在的にきたいできる活力の増進やスポーツ活動に関する積極的な態度の育成などが評価できる方法論を確立しつつある。
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The International Conference for the 30th Anniversary of the Japanese Society of Sport Education Proceedings
ページ: 186-190
The International Conference for the 30th Anniversary of the Japanese Society of Sport
ページ: 197-201
ページ: 191-196