研究課題
国立教育政策研究所は,「全国学力調査」,「進学適性検査」,「能研テスト」,「教育課程実施状況調査」といった大規模調査・検査の膨大なリソースを所蔵している。特に,「進学適性検査」及び「能研テスト」については,実施当時の問題冊子,答案用紙,分析資料,会議資料といった紙媒体での資料を所蔵しており,段ボール約300箱分におよぶ。それらを整備すること自体にも歴史的価値もあり,さらに,データを復元することにより,計算機が未発達であった当時の分析よりも,さらに進んだ再分析・評価が期待される。それらのリソースを用いて,コア学力の規定に着手し,過去の調査問題を用いて,それを評価・測定するためのモニター調査を行い,その調査結果をまとめる。その結果を受けて,コア学力の規定の改善・再検討を行うとともに,コア学力の評価・測定を行うための技術的基盤の整備を行うことを目的とし,今年度以下のことを行った。(1)戦後日本における全国規模テスト(進学適性検査,能研テスト,全国学力調査,教育課程実施状況調査,全国学力・学習状況調査,学習指導要領実施状況調査,共通第1次学力試験,大学入試センター試験)を系統的に整理し報告書にまとめた。(2)平成23年度に,過去に行われた全国規模テストより問題項目を系統的に整理し,それらを用いて実施したモニター調査の結果をまとめ,研究協議会で発表を行った。(3)平成23年度の結果から,平成23年度調査設計及び調査問題の改良を行い,また,モニター調査の対象者についても一部変更して平成23年度調査よりも会場数を増やし,全国12会場で再度モニター調査(6月~11月)を実施した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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大学入試研究ジャーナル
巻: No.23 ページ: 143-150