研究課題
北太平洋連続プランクトン採集器(CPR)観測プロジェクトに基づき、2013年度に北太平洋亜寒帯域(145-230°E, 45-60°N)で採集された植物・動物プランクトンサンプルを顕微鏡分析し、データをアップデートした。昨年度までに検鏡分析の終了した2000-2012年のCPRデータを解析し、植物プランクトンと動物プランクトン群集構造の関連を調べ、衛星クロロフィルデータや表面水温の変動と比較することにより、海洋低次生態系における生物多様性の時空間変動の要因について、生態学的要因と環境要因の双方から明らかにした。その結果、北太平洋十年規模変動と関連がある水温の経年偏差が、暖水性種と冷水性種の割合を決めることにより、動物プランクトン群集の現存量の経年変動の要因となっていることが明らかになり、この結果を国際学会、および国際学術紙に発表した。また、植物プランクトンの多様性の空間的変動には、動物プランクトンの摂食によるトップダウンコントロールが影響を及ぼしていることが明らかとなり、結果を、現在論文にまとめて居る他、2014年6月の国際学会で発表予定である。また、国際CPR観測ネットワーク(GACS)への参加を通じ、複数国の研究者と共同で、CPRデータを用いてプランクトンインデックス(例:カイアシ類のサイズ指標)を作成し、海洋生態系の変化を地球規模で比較し、その結果を、UNESCO IOC-TWAP (Transboundary Water Assessment Program)に提供した。*GACSは、TWAPの関連プログラムである。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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