研究課題/領域番号 |
21241013
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
稲葉 敦 工学院大学, 工学部, 教授 (90356494)
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研究分担者 |
本田 智則 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (00425745)
田原 聖隆 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (10344160)
岸本 充生 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (60356871)
西野 成昭 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90401299)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | CSR / 金融 / SRI / 投資 / 株式 / LCA / 経済実験 / 温室効果ガス |
研究概要 |
本研究では、投資市場に着目し、環境負荷削減を効率的に行える企業に対して投資を誘導することで、環境負荷削減、企業の経済的インセンティブ、投資家利益を同時に満たす新たな環境投資指標を開発し、この指標を活用して環境負荷削減に資する制度の提案を行うことを目的として研究を実施した。主に3つの研究成果を得た。 第一は、工学的手法であるLCA手法を応用し、株式の所有関係に着目することで、投資家が負うべき環境負荷排出責任を配分する手法を開発した。得られた成果は、国連環境計画、WBCSD等で検討されている金融商品の環境負荷測定手法に対してインプットしていく。 第二に、経済実験の手法を用いることによって、環境配慮型仮想市場を実験室内に形成し、被験者実験を繰り返すことで、環境配慮型投資市場における投資家の動態を明らかにした。環境配慮型市場等、現時点においては存在しない市場を実験室内に構築するための手法を構築すると同時に、被験者実験の結果から、環境に配慮した市場における意思決定メカニズムを明らかにすることができた。 最後に、第一、第二の成果を受けて、環境配慮型投資市場を日本国内に形成するための制度上の課題を明らかにした。特に顕著な成果として、環境配慮型市場における環境プレミアムの存在を示唆する結果を得た。環境プレミアムの存在は、投資市場を不安定化させる要因になりうるものであり、精度設計上重要な注目点となる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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