研究課題
超臨界水反応場中で有機物などの修飾分子を導入するin-situ表面修飾法を用いて、表出する結晶面やサイズをコントロールした酸化物磁気ナノ結晶を合成し、これまで良く調べられていない磁気ナノ結晶の形状効果(1粒子の特性)やサイズ・形状・粒子間距離を制御した多粒子系の"協力現象"などの特性を明らかにすることを目的としている。今年度(22年度)は、下記の2つの課題に取り組んだ。1.酸化物磁気ナノ結晶のサイズ・形状効果(物性)触媒等に用いられるセリアや顔料であるコバルトブルーのナノ結晶化とその結晶構造評価をRietveld法より取り組み、超臨界水熱合成(流通式)した場合は、焼結や溶融という通常の作製法で合成されたバルク材料とは大きく異なることを明らかにした。また、その磁性は構造の異常を反映していることを明らかにした。2.高圧力下の精密磁化測定装置の開発II極低温・高圧・強磁場中の高感度静磁化測定装置の設計および試作に取り組み、多粒子系の"協力現象"を評価する上で必要な極低温(700ミリケルビン)および強磁場(10テスラ)を達成すると同時に、磁化測定系に位置微調整システムを組み込み、磁化測定精度として2×10^<-5>emu(磁気単位)を得ることができた。
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