研究課題
本研究では防災計画策定に活用できる全国主要都市を対象とした予測強震動と発災リスクを評価することを目的としている。代表的な都市域に対して、想定震源断層を系統的な考え方で設定し、その情報を用いて同一プログラムによる予測強震動を作成し、その予測強震動を建物応答解析モデルに入力し、各都市の建物被災リスクを評価するとともに、現行の強震動予測のスキームにおいて結果を変動させる各種要因に対し詳細な検討を加え予測を高度化すること、を目指して研究している。本年度は昨年度に引き続き、想定震源モデルの作成、およびそれに基づく予測強震動データベース作成の計算作業、および強震動予測レシピの高度化の作業を実施した。具体的には①2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の地震想定における再評価をもとに、今後の長期予測において、想定すべき当該地震のリスク評価を行った。 ②同一プログラムによる一斉強震動予測計算の環境整備を継続し、各計算チームにおいて同一モデルの計算結果が同一となることを検証した。 ③超高層および構造種別・年代別の一般建物についての被害予測用の建物モデルに対して、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震における強震動と観測被害率からそのモデルの妥当性を検証し、上記予測地震動に対する被害率を求めマップ化した。 ④2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震での本震および余震の観測地震動を含めた距離減衰特性をモデル化するとともに、スペクトル分離手法によりサイト特性・震源特性を抽出し、統計的グリーン関数としてデータベース化した。 ⑤2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の強震動生成領域の同定やサイト増幅特性の同定を行い、そのすべり分布、すべり速度関数、破壊伝播速度や地盤構造の影響に対して分析した結果を強震動予測に活かせるように整備した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (29件) (うち招待講演 1件)
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