研究概要 |
最終年度にあたる25年度は以下の調査研究をおこなった。いずれも、国際研究者交流あるいは国際情報交換にかかる活動である。 1.非木材森林産物の分布と利用、及び森林利用の地図化=前年度につづき、カメルーン東部州の熱帯雨林地域において現地調査をおこなった 2.森林資源の慣習的利用をめぐる社会組織・民族関係の分析と住民参加型森林保全に関する基礎調査=カメルーン東部州の調査地におけるさまざまな住民の出自・民族構成を明らかにしたほか、近年、急速に活発化した住民組織について、その規模、構成、及び主たる役割と活動内容について調査した。 3.成果の発信と討論、フィードバック=現地(カメルーン)において共同研究者および調査地で支援・協力をしている現地関係者を招いてワークショップを開催し、調査結果に対する現地からのフィードバックを得た。また、国際会議(Xth Conference on Hunting & Gathering Societies, Liverpool, UKやConference on African Forests and Institution, Paris, France)や国内学会(日本アフリカ学会)などにおいて成果の発表と討論をおこなった。 4.文献資料の収集と採取資料の分析=フランスの自然史博物館、開発研究所、ロンドン大学などにおいて、関連資料の収集をおこなった。 5.これらの成果について、英文学術誌の特別号として出版するための論文執筆及び編集の作業をおこなった。
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