研究課題/領域番号 |
21241058
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小杉 泰 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50170254)
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研究分担者 |
足立 明 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90212513)
東長 靖 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (70217462)
田辺 明生 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (30262215)
藤倉 達郎 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (80419449)
岡本 正明 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (90372549)
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キーワード | 地域間比較研究 / 環インド洋地域 / 宗教復興 / テクノロジー / 生命倫理 |
研究概要 |
本研究は、環インド洋地域における宗教復興の実態を、地域研究に立脚した地域間比較の方法によって明らかにし、グローバル化した当該地域の社会に対する理解を、宗教変容を通じて深化させることを目的とする。特に、世俗化の逆行現象とも言える近年の「再宗教化」「再聖化」が、グローバル状況下でのテクノロジー社会への対応、新しい生命倫理観の誕生につながっていることに着目するものである。 平成23年度においては、(1)全体的な理論および地域間比較による事例研究の整理と考察、(2)宗教復興とテクノロジーの関係の重点的考察、(3)中東・湾岸および南アジアの臨地研究、などを行った。 また、マレーシア国民大学から専門家をお招きして、国際ワークショップ「Islam, Civilization and Modern Life」、英国ダラム大学から専門家をお招きして、国際ワークショップ「Islamic Economics and Finance ; New Horizons in Islamic Economics, "Critical Perspectives on the Financial and Social Performance of Islamic Finance"」を開催した。これらは「地域間乗り入れ」による臨地研究のー環でもあり、大きな成果を得ることができた。 全体として、総合的地域研究の方法および実証的な事例の地域間比較において、第3年度にふさわしい研究を実施することができた。資料収集においても重要な文献が集積され、データベース構築も順調に進んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画が満足できる形で進行しており、国際的な連携も十分展開することができた。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は最終年度であるため、研究成果をはっきりと目に見える形で社会的に発信していきたい。
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