2010年8月にパリのフランス国立図書館で資料調査をおこない、その成果をふまえて9月に名古屋で『愛の二元性』のテーマで国際シンポジウムを開いた。そこではフィリップ・ワルテル、エルヴぇ・ランベール、カルメン・タマシらのほか、吉田敦彦、松村一男、山本節、森雅子、ほか、14名の報告をうけて討論をした。その後、9月、12月にもパリで資料調査および、クロード・ルクトゥら研究者との情報交換をおこない、2011年1月に、再度名古屋で国内シンポジウムを開いて、9月のシンポジウムででた問題点のフォローをおこなった。その成果は3月に『愛の神話学』として800ページの研究書にまとめて印刷刊行した。また、3月末には14名の研究協力者の参加をえて、この一年の間におこなった各地の現地調査の報告などをした。 このほか2010年12月には論文集『神話・象徴・言語III』を、9月には『ヨーロッパの形』を刊行、3月にはほかに『光と闇の神話学』その他も刊行した。
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