研究課題
本研究は、建築やデザイン、そして工芸を含む広範な造形領域を対象とし、「東西文化の磁場、脱-、超-」という刺激的な主題設定によって、これらのジャンルを超えた相互関係史について具体的に考察することにある。加えて、研究分担者の多くが美術館に属し、一般観覧者を対象とした展覧会という形式で研究成果を公表し得ることも、本研究の顕著な特色となっている。本年度はその成果のひとつとして、研究分担者が所属する美術館において、開催展覧会に連動するかたちで研究を公表することができた。すなわち「京都学-前衛都市・モダニズムの京都」展の開催に際し(2009年6月9日から7月20日の会期で開催。出品作品には、絵画や彫刻のみならず、工芸、建築資料なども含め、総点数は約200点を数えた)、本展覧会の調査過程で発見された伊東忠太による平安神宮の新出の直筆図面9葉を手がかりとして、研究分担者が参加して総括的なシンポジウムを開催したことである。このシンポジウムでは「建築」という言葉を造語した伊東忠太のデビュー作である平安神宮に注目し、この建造物が1895年に京都・岡崎の地で開かれた第4回内国勧業博覧会を象徴するパビリオンであったことにも触れつつ、海外からも研究者を招聘して、新たな視点から考察を加えた。この研究成果も含め、他の研究分担者による今年度の研究の一端については、平成22年度に刊行の京都国立近代美術館の研究誌で公表する。
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