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2009 年度 実績報告書

移民コミュニティの言語に関する総合的研究:言語接触の実態と言語政策の影響

研究課題

研究課題/領域番号 21242010
研究機関東京大学

研究代表者

生越 直樹  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90152454)

研究分担者 林 徹  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20173015)
日比谷 潤子  国際基督教大学, 教養学部, 教授 (70199016)
マーハ ジョン  国際基督教大学, 教養学部, 教授 (50216256)
平高 史也  慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (60156677)
キーワード移民言語 / バイリンガル / トルコ系移民 / 日系カナダ人 / 在日コリアン / 母語 / ドイツ語 / アイルランド
研究概要

1.フィールド調査によるデータ収集
ドイツのトルコ系コミュニティについては,ベルリンにおいて,トルコ語・ドイツ語二言語使用者であるトルコ系住民を対象に談話データの収集をおこなうとともに,これまで収集したアンケート調査のデータに基づき,トルコ語とドイツ語の間の干渉,言語選択の要因について研究を進めた(林)。それと同時に,トルコ系・イタリア系移民のドイツ語習得との類似性を調べるため,ベルリンの日本語母語話者のドイツ語談話を収録した。その調査において,事前にドイツ語を学習しなかったり,ドイツ滞在後しばらくドイツ語学校に行かなかったにもかかわらず,かなりの高度なレベルのドイツ語を駆使している日本語母語話者も少なくないこと,そのようないわゆるGood Learnerの特徴も探ることができた(平高)。在日コリアンの言語については,いわゆる総連系の民族学校での授業参観とビデオ収録によるデータ収集を行った。特に1年生の生徒の朝鮮語習得過程について分析を進めている。また,韓国系の民族学校での言語に関するアンケート調査を行った(生越)。日系カナダ人の言語に関しては,これまで収集した自然談話録音資料の再分析に着手するとともに,カナダの研究者と分析の枠組み等について協議を行った(日比谷)。さらに,アイルランドにおける母語意識については,母語(Mother tongue)の定義およびそれに対する態度について,現地の高校で調査を行った。比較のために,東京の大学においても同様の調査を行い,その結果を分析している(マーハ)。
2.研究会の開催と研究打ち合わせ
今年度は以前から続けてきた「移民コミュニティ言語研究会」を4回開催し,当該分野で成果を上げている研究者の発表とそれに関する討論を行った。さらに,分担者間で頻繁に連絡を取りながら,研究の方向について議論を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] トルコ語指示詞の選択における話者の判断のばらつき2009

    • 著者名/発表者名
      林 徹
    • 雑誌名

      東京大学言語学論集

      巻: 28 ページ: 267-282

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Nativization in the phonology of Chinese loanwords into Modern Uyghur2009

    • 著者名/発表者名
      Hayasi, Tooru
    • 雑誌名

      S.Ay, et al.(eds.) Essays on Turkish linguistics : Procee dings of the Fourteenth International Conference on Turkish Linguistics, August 6-8, 2008

      ページ: 393-402

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 言語変異・言語変化のためのデータ-社会言語学におけるコーパスの活用2009

    • 著者名/発表者名
      日比谷潤子
    • 雑誌名

      月刊言語

      巻: 38-12 ページ: 50-55

  • [雑誌論文] 日本語と韓国語の対照研究-次の一歩に向けて-2009

    • 著者名/発表者名
      生越直樹
    • 雑誌名

      日本言語文化

      巻: 14 ページ: 5-16

    • 査読あり
  • [学会発表] 外国人の学習ニーズと日本語教育の現状と課題2009

    • 著者名/発表者名
      平高史也
    • 学会等名
      自治体国際化協会
    • 発表場所
      東京自治会国際化協会(招待講演)
    • 年月日
      2009-12-10
  • [学会発表] 日韓両語の属格助詞の用法について2009

    • 著者名/発表者名
      生越直樹
    • 学会等名
      第4回日韓人文社会科学学術会議
    • 発表場所
      韓国(全州)
    • 年月日
      2009-08-15

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公開日: 2012-07-19  

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