研究課題/領域番号 |
21242021
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
近藤 成一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90153717)
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研究分担者 |
海老澤 衷 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60194015)
稲葉 伸道 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (70135276)
柳原 敏昭 東北大学, 文学研究科, 教授 (30230270)
本多 博之 広島大学, 文学研究科, 准教授 (30268669)
渡邉 正男 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80230994)
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キーワード | 史料研究 / 協調作業環境 / 古文書 / ユニオンカタログ / 鎌倉遺文 / 日本史 / 中世 / 影写本 |
研究概要 |
本研究は、1600年以前の古文書を対象として、古文書の所在情報、画像、釈文を共有し、文書名の付与・年代比定等の古文書利用のための基礎作業を共同で行い、文書の形態・様式・機能・伝来等々に関する古文書学上の議論を組織する協調作業環境をネットワーク上のバーチャルオーガニゼーションとして構築することである。 「古文書バーチャルラボ」を構成する「鎌倉遺文バーチャルラボラトリ」「鎌倉遺文フルテキストデータベース」「日本古文書ユニオンカタログ」及び「鎌倉遺文VL-FT連携ツール」の各システムについて、2010年度の運用実態に基づいて所要の改善を行った。 研究分担者海老澤衷が代表を務める鎌倉遺文研究会による東寺百合文書に関する研究成果を「鎌倉遺文バーチャルラボラトリ」上に登録し、「鎌倉遺文フルテキストデータベース」に反映させる準備を進めた。また、そのほかのデータの追加・修正を研究補助者(特任研究員・学術支援専門職員・学術支援職員)の作業により進めた。 関係者全員による全体会議を9月6日に開催し、システム運用上の問題点と研究成果の共通基盤とすべき作業の計画について討議した。また連携研究者山田太造が本研究の現状の一部を第93回人文科学とコンピュータ研究発表会(1月27日、奄美私立奄美博物館)において発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
システムの構築とその運用に基づく修正は順調に進んでいる。システム運用のための人的管理体制についての議論も進めている。またシステム利用による古文書研究は関係者各員において進められている。
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今後の研究の推進方策 |
システムの改善は本質的にはエンドレスであるが、本研究期間におけるシステム構築と改善の到達点をまとめる作業に進む。 システム運用のための人的管理体制について討議を重ねてきた内容をとりまとめる。 関係者各員において進められてきた古文書研究の内容をとりまとめ、「古文書学再構築」の方向について討議する。
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