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2010 年度 実績報告書

霞ヶ浦沿岸花室川流域の旧石器文化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21242030
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

西本 豊弘  国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (70145580)

研究分担者 安藤 寿男  茨城大学, 理学部, 教授 (50176020)
鈴木 三男  東北大学, 学術資源研究センター, 教授 (80111483)
松浦 秀治  お茶の水女子大学, 人間文化創成研究科, 教授 (90141986)
白石 浩之  愛知学院大学, 文学部, 教授 (50329596)
中島 礼  独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部, 研究員 (00392639)
新美 倫子  名古屋大学, 博物館, 准教授 (10262065)
工藤 雄一郎  国立歴史民俗博物館, 研究部, 助教 (30456636)
キーワード旧石器 / 動物骨 / 古環境 / 狩猟場 / 年代測定
研究概要

平成22年度は、花室川流域で昨年度に発掘したN地点出土の植物遺体について、年代測定と樹種同定を行った。その結果、この地点の最下層は約4万年前から4万5千年前であり、この層に含まれる植物にはヤマザクラ・カエデ類などの比較的暖かい気候を好む樹種が含まれていることが明らかとなった。この時期はヴュルム氷期の中の間氷期ということが推定される。その直後に寒くなり最寒冷期を迎え、トウヒ属が卓越する。この結果について、トナカイ・バイソン・ナウマンゾウの年代測定結果とともに、考古学協会でポスターセッションとして発表した(2010年5月23日)
その後、昨年度に行ったボーリング調査の成果をもとに、花室川堆積層の検討を行った。そして、2011年に同川永田橋より上流の右岸で発掘調査を行った。調査では約7m×4mの小さな発掘区を設定し、河床面から約3m掘り下げ、約3万年前までの河川堆積物まで掘り進めたが、動物骨と石片を発見することはできなかった。調査の結果、発掘地点は約2万年以前の川の流れの中心部を発掘していることが分かった。そのため、石器類は含まれていないものと推定される。その後、この調査で採集した土壌サンプルの水洗選別を行った。
研究会は、2010年6月と2011年1月の計2回開催した。第2回研究会については発掘調査現場で行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 茨木県霞ヶ浦西部花室川河床礫層より産出した後期更新世末期のニホンアシカ化石2010

    • 著者名/発表者名
      飯泉克典・国府田良樹・小池渉・西本豊弘・伊達元成
    • 雑誌名

      地質学雑誌

      巻: 116(5) ページ: 243-251

    • 査読あり
  • [学会発表] 茨城県花室川出土の動物遺体と植物遺体の年代2010

    • 著者名/発表者名
      西本豊弘・松浦秀治・近藤恵・鈴木三男・飯泉克典・住田雅和
    • 学会等名
      第76回考古学協会
    • 発表場所
      国士舘大学
    • 年月日
      2010-05-23

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2014-07-22  

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