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2009 年度 実績報告書

上海万博の経営人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21242035
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

中牧 弘允  国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (90113430)

研究分担者 陳 天璽  国立民族学博物館, 民族社会研究部, 准教授 (40370142)
廣瀬 浩二郎  国立民族学博物館, 民族文化研究部, 准教授 (20342644)
キーワード上海万博 / 経営人類学 / 文化人類学 / NGO / NPO / バリアフリー
研究概要

平成22年度に開催される上海万博に向けて、その準備状況について調査した。国内においでは経済産業省、日本産業館事務局、大阪市、上海万博局日本事務所などを訪問し、上海では上海万博局などでインタビューを実施した。また上海では万博のPR展示館を2ヵ所訪問し、情報の収集につとめた。
海外諸国の出展については、中牧がブラジル館、サンパウロ市、ボルトアレグレ市の展示構想について調査し、住原はアメリカ、市川はフランスの過去の万博について情報を収集した。台湾、香港、澳門等でも現地調査をおこなった。日置、王英燕、晨晃は上海とその周辺地域において企業調査をおこなった。
上海師範大学および同済大学においては中国の研究者たちに万博の取り組みについてヒアリングをおこない、中国館のテーマの絞込み、建築設計、上海の都市交通などの課題に大学研究者がいかにかかわってきたかを調査した。
研究会には吉見俊也東大教授をまねき、「戦後日本と万博構想-大阪万博から40年」と題する報告を聞く機会を設けた。また、万博開催時のメンバー間の取り組みについても協議した。
中国が北京オリンピックに続いて国際的なプレゼンスを高める絶好の機会として推進している上海万博は、上海に経済的な活況をもたらしていることが実感され、同時に上海市民には規律をもとめ、国際社会に適応する市民としての自覚がうながされていることなどが現地調査から明らかとなった。
上海万博が過去の万博の何を継承し、どこがちがうのか、多少の仮説的展望もみえてきた。たとえば、NPO/NGOは愛知万博で脚光を浴びたが、上海万博では国際組織や都市の実践例などに潜むかたちとなること、またバリアフリーの思想がはじめて万博に登場することの意味などは新たな課題として取り組む価値がある、といった点である。
経営人類学的には国家館や国際機関がパビリオンを構える浦東会場と、都市と企業の展示会場である浦西会場との関係を解きあかすことがひとつの課題となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 国立民族学博物館ホームページ

    • URL

      http://www.minpaku.ac.jp/research/sr/21242035.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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