研究分担者 |
新田 一郎 東京大学, 法学政治学研究科, 教授 (40208252)
山中 至 熊本大学, 事務局, 理事・副学長 (90167718)
田口 守一 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科), 教授 (80097592)
浦川 道太郎 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (90063792)
加藤 哲夫 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科), 教授 (90063809)
藤野 裕子 東京女子大学, 現代教養学部, 講師 (70386746)
西 英昭 九州大学, 法学研究院, 准教授 (50323621)
小沢 隆司 札幌学院大学, 法学部, 教授 (10347734)
近藤 佳代子 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (40153712)
江 正殷 早稲田大学, 国際課, 専任職員(管理職) (10308249)
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研究概要 |
本研究は、(1)帝国と植民地統治という視点から、『岡松参太郎文書』等の歴史資料に基づき、東アジア諸国の近代法の形成に及ぼした相互の影響を実証的に明らかにし,そこにおける日本法の影響とその意義を明らかにするために、(2)台湾及び韓国に現在する日本統治時代の判決原本などの裁判記録を、研究資料として利用できるよう、目録を作成し,これを公開することによって、植民地法制に関する研究の基礎を整えようとの試みである。 本年度は、(1)台湾法務部司法官学院(旧司法官訓練所)が保管する日本統治時代の台中地方法院刑事判決原本9冊2,897件を目録に採録した。これで刑事判決原本及び裁判関係資料326冊40,033件の採録が終わった。(2)早稲田大学図書館所蔵の『宮内季子文書』436点の目録DBをWeb上に公開した。(http://www.waseda-eals.com/database.html)。(3) 第6回「帝国と植民地法制」研究会「帝国憲法下の司法官僚と弁護士の役割」(6月29日早稲田大学)を開催し、岩谷十郎「“学識”判事登場の近代法史的意義」、橋本誠一「岩谷著書へのコメント」(※岩谷著書=『明治日本の法解釈と法律家』)、村上一博「大正・昭和戦前期の弁護士研究―布施辰治を中心に―」の報告があった。(4)2014年2月に司法官学院、中央研究院近代史研究所を訪問し、判決原本の確認調査と「宮内季子文書」中の写真についての確認作業を行った。(5)国立台湾大学法律学院法律與社会研究中心主催2014年国際学術研討会(2014年2月27日)で、浅古弘が「日本統治下獨立運動與治安維持法之適用:以台灣和朝鮮的比較為中心」の研究報告を行った。
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